【現役医師体験談】ハイポ志向医が大学院に進学するメリット4選 『大学医局は怖いところってホント?』

医師の仕事

どうも〜、おそポテです♪

僕は30代の現役内科医です。

ライフスタイルの変化とともに仕事との向き合い方について日々考えています。
現在は、仕事のために頑張り過ぎることなくライフ・ワーク・バランスを重視する「ハイポ」という生き方に注目しています。

 

 

Writer

Dr. おそうじポテト(おそポテ)

 

経歴

一般家庭に生まれ育ち、

ストレートで国立大学医学部へ

現在内科医10年目

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医師の目線で見た「本当に良いモノ」

このブログを読んでくれる方へ

僕の実体験を交えつつ、世の中の商品やサービスを紹介しています。

生きづらい世の中、少しでも賢く快適に生きるための「ヒント」をお届けできればと思います♪

言葉のおさらい

「ハイポ」とは英語の接頭辞の「hypo-」のことで「低い」を意味します。
つまり「ハイポ医」は「あまり活動性の高くない医師」、「ハイポ病院」は「あまり忙しくない病院」というニュアンスになります。

低賃金・重労働といった労働力搾取によって医師が疲弊しつつある昨今、仕事のために頑張り過ぎずライフ・ワーク・バランスを重視する「ハイポ」という生き方が脚光を浴びつつあります。

今回は、ハイポ志向医も大学院進学するメリットがありますよ!というお話。

この記事をおすすめしたい方:

将来はハイポ医として生きることを決めているが、大学院進学の選択肢も捨てきれない人

医師として生きていく上で、誰もが一度は大学院進学について考えたことがあると思います。医学研究は生命の深淵に触れることのできる特別な仕事です。医療現場で働いていると、人体の不思議について深く考えさせられることも多いですよね。
しかし、一般病院で忙しく働きながら医学研究に携わるのはなかなか難しく、ほとんどの医師は興味があっても手を出せずにいるのが現状です。そんな悩みを解決する一つの方法が「大学院進学」なのです。

将来的には自分や家族のためにライフワークバランスを重視した生き方をしようと思っている。

しかし、まだまだ若いし、医師になった以上は医学研究にも携わってみたい気持ちもある・・・。

でも、「大学院に進学すること=大学医局に所属すること」だ。

大学医局はブラックな職場も多いと聞くし、尻込みしてしまうな・・・。

そもそも、医学研究に携わることは、のちの「ハイポな生き方」にとってプラスになるのだろうか????

↑のような自問自答をしている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、将来的にハイポに生きると決めている医師にも大学院進学をするメリットがあります。

この記事を読めば、ハイポ医が大学院に進学してそこでの経験を将来の仕事にどう活かしていけるかが理解していただけます。

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ハイポ志向医が大学院に進学するメリット4選

まず、医師にとっての大学院生活の位置づけについて整理しておきます。

僕たちは、大学の医学部に入学し、6年間のカリキュラムを終えて無事に卒業すると全員に「学士」の称号が与えられます。いわゆるMDというものです。
MDは、Medical Doctorの略で直訳すると「医学博士」になりますが、日本で言う「医学博士」の意味とは異なります。
日本でよく使われる「医学博士」はPhD(Doctor of Philosophyの略)のことで、大学院の博士課程を修了したらもらえる博士号と同義です。

大学卒業後は初期研修医として2年間働き、その後自分の専門科に進んで修練を積みます。
ある程度医師としての経験を積んでから、希望者は大学院に進学します。

大学院には基本的に4年間所属し、医学研究を行います。
4年間の後、研究結果を論文にまとめ大学の学位審査で承認されると、晴れて「医学博士」の称号を取得することができます。
つまり、多くの医師にとって大学院に進学する主な目的は「医学博士」の取得です。

それでは、この一連のプロセスが、ハイポ志向医にとってどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。
メリットは大きく分けて下記の4つです。

  1. 「医学博士」の学位がキャリアや実績を保証してくれる
  2. 専門医を取得できる
  3. 大学医局とのつながりができる
  4. ハイポに稼げる

それでは詳しく見ていきましょう。

「医学博士」の学位がキャリアや実績を保証してくれる

「医学博士」はただの肩書きだ。と揶揄する人がいます(医学博士を持っていない人に多いです。)

たしかに、医学博士の学位があっても病院からの給料が上がるわけではありませんし、特別な待遇を受けられるわけでもありません。

しかし、「医学博士」というのは大学院のカリキュラムをしっかりとこなした人にしか与えられないきちんとした称号です(例外として、「論文博士」という大学院に通わなくても取得できる学位もありますが)。

上述のように、医学部の大学院のカリキュラムは4年間で、医学博士を取るためには論文執筆が必要です。
つまり、「医学博士」の肩書きは4年間もの間、アカデミアに所属して研究に打ち込んできたということを保証してくれるものなのです。

あまり適切な例えではないかもしれませんが、ペットでいうところの「血統書」のようなもので、医師としての「品格」をある程度担保してくれます。それは、もちろん将来の就職先を探す際にも効果を発揮します。肩書きの無い医師と、「医学博士」を持っている医師とでは、後者の方が採用の確率が上がると考えてよいでしょう。

専門医を取得できる

大学院に進学すると、医師として大学病院で働きながら研究を行うことが多いです。
大学病院は専門医取得のための条件を満たしている施設であることがほとんどなので、数年勤務すれば専門分野の専門医試験を受ける資格を得ることができます。

「専門医」も言ってしまえば肩書きの一つですが、「医学博士」と同じように、あなたがれっきとした指導施設できちんと研鑽を積んだ証明になります

採用条件に「○○専門医」を指定している病院も多いですので、専門医取得もまた将来のハイポ病院探しの際に有利に働いてくれるでしょう。

「専門医」は指導施設の要件を満たしていれば市中病院で勤務しながらでも取得できますが、大学院では医学博士のための医学研究をしながら専門医も取得できるので、時間を効率よく使うことができます。

大学医局とのつながりができる

デメリットでは?!・・・と思う方もおられるかもしれません。

たしかに、大学医局の人事にしばられて行きたくもない病院にあちこち飛ばされるのはデメリットです。

しかし、医学博士取得後の生き方は医師によって千差万別です。

特にハイポ志向医にとっては、大学の関連施設で研鑽を積みたいという希望がなければさっさと医局から離脱して自由に職場を選択することも可能です(地域によっては大学医局とのしがらみが厄介になるという噂もあるので、事前のリサーチは必要ですが)。

ハイポ病院に所属しながら、非常勤として大学の関連病院に勤務している医師の方々もおられます。

大学と関係を維持しておくことのメリットは、希少疾患や難しい病態の患者さんに出会ったときに、いつでも大学病院にいる専門家の先生に相談ができることです。

いざというときに頼れる先生がいるというのは、ハイポ医にとって非常に心強いものです。

ハイポに稼げる

大学院生は大学病院で勤務することが多いですが、大学病院からの給料だけではとても生活していけません。

そこで、大学医局は大学院生にバイトを斡旋してくれます。大学が抑えているバイトなので、割の良い案件が多いです。
寝当直をするだけで普通の勤務医と変わらない生活レベルまで稼げるようになることもあります。

また、やる気さえあれば求人サイトを通してさらにバイトを追加することも可能です。

大学院生になって、勤務医時代よりも収入があがったというのは珍しくない話です。

求人サイトを通してバイトを探すメリットについては過去記事を参照してください。

バイト探し初心者におすすめの『民間医局』に関する記事はこちら。

『医師バイトドットコム』は定期非常勤・スポットバイトに特化した求人サイトです。
複数サイトに登録することで良い案件に巡り会える可能性がアップします。

大学院進学のデメリット

次に、大学院のデメリットについても考えたいと思います。
主なデメリットは以下の3つです。

  1. 無給医になる可能性がある
  2. 研究が自分に合わないと地獄
  3. 身分が学生になる

無給医になる可能性がある

残念なことに、大学院生を労働力としてしかみなしておらず、大事にしてくれない医局というのも存在します。
大学病院での外来、病棟業務をおしつけられ、研究にかける時間もとれないまま無給で雑用をさせられている医師も世の中には居るようです。

もちろん、全ての大学医局がそんなブラック医局というわけでは決してありません。
人手が足りていない大学や科がブラック化する傾向があるようです。

事前に医局説明会や医局長との面談の時間をとってもらい、しっかりとリサーチしておくのがよいでしょう。

研究が自分に合わないと地獄

医学研究に没頭できる4年間というのは医師のキャリアの中でもかけがえのない貴重な時間です。
自分の興味があることを研究することで、その期間は何よりの財産になるでしょう。

一方で、興味がない研究を割り当てられてしまう可能性もあります。
来る日も来る日も退屈な実験ばかりでは、精神を病んでしまうリスクもあります。

どんな研究がしたいか、どんな研究はしたくないか、あらかじめ明確なビジョンをもって進学することをおすすめします。
進学してからでも、所属する研究室を選択する際には、その組織の人達の話をよく聞いて、自分が継続できそうな研究を盛んにおこなっている研究室を志望するようにしましょう。

身分が学生になる

医師として普通に臨床に携わることができるものの、大学院生は立場的には学生です。

年金は国民年金になりますし、医療保険も値上がりしてしまいます。

それでもバイト収入を得ることができるので、贅沢な暮らしを望まなければ普通に貯蓄はできますし、
学生という自由な身分を活かして気ままに生活することができます。

まとめ 大学院進学はハイポ志向医にもメリットがある!

ハイポを志す医師が大学院に進学する意味について考えてきました。

無駄な時間として捉えられることもある大学院生活ですが、大学医局とうまく付き合っていくことで大きなメリットを得ることが可能です。

なにより、医学研究に携わる時間を過ごすことで医師としての深みを増すことが出来るでしょう。

医師人生は長いです。
何かに真剣に打ち込む時間というのがあっても良いのではないかなと個人的には思います。

将来のハイポな生き方にとってプラスになる大学院生活を送ってみませんか?

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